「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX TACHIKOMA'S ALL MEMORY しょく〜ん!」を読んだ

値段が値段なだけにしょうもなかったら許さんよ!と鼻息を荒くしながら読みました。読みながら、ハァハァと別の意味で鼻息が荒くなりました。そこいらのグラビアアイドルの写真集よりはよっぽど使えます。使える?使ったの?それはヒミツですが、以下紹介も兼ねてちょろちょろ感想を書くコーナーです。「S.A.C.」「2nd GIG」「S.S.S.」それぞれをタチコマの視点から振り返る「プレイバックメモリーズ」。そうそうとうなずいたり、えっそうなの?と驚いたりで、とても楽しめました。中でも一番びっくりしたのは赤服のみなさんの名前でした。クロマティ、シノヅカ、マツイ、ヨシムラって本当なんかな……。加えて本編でのタチコマの台詞の引用元についてもいくつか解説されてたり、あとナマイキにも薀蓄まで披露してたりしてコメントがいちいちかわいくてそこもよかったです。ほいで「俺タチコマ」ではなんと、大河原邦男タチコマイラストが登場です。これは見た瞬間にもれなく死ねます。なんかザクみたいなトゲトゲがついてるし、あんた正気ですかよ?と思いました。「タチコマ好き好きインタビュー」では玉川さんとか神山カントクのお話が特に興味深く、印象に残りました。あと音響カントクでありますところの若林和弘さん曰く、「菅野さんは自分でジャケットの絵を描いて、CDを焼いて、俺タチコマアルバムを作ってた」とか。なんなんでしょうかこの萌えエピソードは。つうかてっきり「be Human」全曲紹介は菅野よう子さんによるものだと思ってたのにそうじゃなかった!ぎゃあ!

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX TACHIKOMA'S ALL MEMORY

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX TACHIKOMA'S ALL MEMORY

  • 出版社/メーカー: 樹想社
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

高橋弥七郎「灼眼のシャナXVII」を読んだ

まるごと1冊を前フリに費やされただけあって、登場人物それぞれの思惑やら覚悟はじゅうぶん感じられましたし、また劣勢だったフレイムヘイズ側にもようやく光明が差しつつあったりして、なにやらまた盛り上がりそうな気配が濃厚なわけですけど、釘宮ヴォイスで脳内朗読しながらシャナさんのツンデレーションを堪能するためだけに生まれてきた僕には、ただひたすらに拷問でした。そのうえここぞとばかりに吉田さんファンを増やそうとする始末。彼女の健気さと聡明さはもはや世界遺産の域に達しているではありませんか。ほんまこわい人やで、弥七郎はんは!

灼眼のシャナXVII

灼眼のシャナXVII

中村航「僕の好きな人が、よく眠れますように」を読んだ

まともなロマンを求める人は、誰からも相手にされず、誰からも大切にされず、一人で自分を守り続けるしかない。本当はこういう人が、人知れず、世界の孤独とか哀しみとかを、一身に引き受けてしまう。誤解は前提で、理解は敵で、正解は最初からないのだ。

勢いあまってがっつり引用してしまいましたが、この一文に撃ち抜かれてしまったのです。琴線に触れる、というのはこういう状態を指すのかしら。木戸さん、かっこいいなあ!とはいえもやもや感がわりと残るお話ではありましたが。戦勝国の視点でしか報道されないときに感じる気持ちというか、実のところわりとひどい話にもかかわらず、あちら側にはいっさい触れられてないところにずるさを感じるというか。あと恋人同士の会話とかにおっさんの頬は終始赤く染まりっぱなしでした。バカップルすぎて。

僕の好きな人が、よく眠れますように

僕の好きな人が、よく眠れますように

いちばん強いのは何ラモか、Googleで調べてみた

  • イチローラモ に一致する日本語のページ 約 4 件
  • ジローラモ に一致する日本語のページ 約 85,300 件
  • サブローラモ に一致する日本語のページ 約 95 件
  • シローラモ に一致する日本語のページ 約 402 件
  • ゴローラモ に一致する日本語のページ 約 44 件

「もしかして: ジローラモ ?」と表示されるのがシローラモの時だけなのは、なんか不公平な気がする……。

先週のダブルオーさん

昨日の夕方、テレビの電源を入れると画面の中では「ダブルオー!オー!」と何者かが叫んでいました。十中八九、それは桂三枝でした。ソファーから何度も転げ落ちようとしていたので、間違いありません。要するにそのしつこさこそが三枝のレゾンテートル、なのかは知りませんが、しばらくするとガンダムが現れたので胸をなでおろしました。でもよく見ると、そのガンダムはおしゃべりクソガンダムだったのです。おしゃべりクソガンダムコクピットの中ではおしゃべりクソ野郎が「おれたちは、ガンダム芸人だ!」と懸命にアピールしていましたが、生理的に受けつけないので無視しておきました。ここでいったんコマーシャル。天津向さんが現れ、オタ詩吟をひとしきり吟じて去りました。ないと思いました。こうなるともう、スミルノフ大佐だけが頼りでした。でも彼、そして彼のダンディズムもまた、あっけなく屈しました。おそるべしは富井・ヘブンリー・副部長であります。富井の曲そのものの良し悪しは、僕にはわかりませんが、ただ少なくとも、場面の雰囲気とは合ってなかった。今からでも遅くはないので別の曲を用意してほしい。西川さんとか。ほら、あの、乳母車のようなものに乗せられた。乳母車を押してるのはほら、侍のような格好をしたチリチリ頭で、「できる子や」って……それ西川くんやがな。あまりのさぶさに僕は凍てつき死にかけました。カッチカチでした。かろうじてサンライズつながり……と思いながらも僕は、震える手で携帯電話を取り出し、チームバティストゥータのみなさんを緊急召集しました。そして数時間後、アルゼンチン近辺から駆けつけた彼らが全力を尽くしてくれたおかげで、なんとか一命は取りとめました。でも今日は会社は休みましたよ、という話です。