先週のダブルオーさん

昨日の夕方、テレビの電源を入れると画面の中では「ダブルオー!オー!」と何者かが叫んでいました。十中八九、それは桂三枝でした。ソファーから何度も転げ落ちようとしていたので、間違いありません。要するにそのしつこさこそが三枝のレゾンテートル、なのかは知りませんが、しばらくするとガンダムが現れたので胸をなでおろしました。でもよく見ると、そのガンダムはおしゃべりクソガンダムだったのです。おしゃべりクソガンダムコクピットの中ではおしゃべりクソ野郎が「おれたちは、ガンダム芸人だ!」と懸命にアピールしていましたが、生理的に受けつけないので無視しておきました。ここでいったんコマーシャル。天津向さんが現れ、オタ詩吟をひとしきり吟じて去りました。ないと思いました。こうなるともう、スミルノフ大佐だけが頼りでした。でも彼、そして彼のダンディズムもまた、あっけなく屈しました。おそるべしは富井・ヘブンリー・副部長であります。富井の曲そのものの良し悪しは、僕にはわかりませんが、ただ少なくとも、場面の雰囲気とは合ってなかった。今からでも遅くはないので別の曲を用意してほしい。西川さんとか。ほら、あの、乳母車のようなものに乗せられた。乳母車を押してるのはほら、侍のような格好をしたチリチリ頭で、「できる子や」って……それ西川くんやがな。あまりのさぶさに僕は凍てつき死にかけました。カッチカチでした。かろうじてサンライズつながり……と思いながらも僕は、震える手で携帯電話を取り出し、チームバティストゥータのみなさんを緊急召集しました。そして数時間後、アルゼンチン近辺から駆けつけた彼らが全力を尽くしてくれたおかげで、なんとか一命は取りとめました。でも今日は会社は休みましたよ、という話です。